ここでは,これまでの研究で得られた知見を教育現場や社会に還元することを目的として行っている活動について,信州大学主催の「出前講座」「土曜市民教養教室」,長野県総合教育センターとの「大学連携講座」を紹介します。
また,下記の活動以外にも,個別の講演会・研修会等のご依頼を受け付けています。小学生・中学生・高校生を対象とした出前講座にも対応可能です。
私の専門とする教育・心理学研究がお役に立てそうなことがありましたら,どうぞお気軽にメールでご連絡ください。
信州大学では,生涯学習や多様な学習の機会を地域に向けて提供するために,出前講座を開講しています。
研究テーマである非認知能力(自己肯定感ややる気,思いやりやコミュニケーション能力など)と大学の担当講義を中心にコンテンツを構成しています。非認知能力については,最先端の研究知見なども含めながら,研究者の講演会ならではの話題を提供いたします。申し込みは大学(以下のリンクより)を通じてお願いいたします。
お役に立てるコンテンツがあれば,ぜひ気軽にご利用ください。
★ 私の出前講座では,決まった内容を提供するのではなく,申込み団体様のニーズに合わせて,内容や演題を柔軟に変更することが可能です。オーダーメイドのご希望も気軽にご相談ください。
➤ 【お知らせ】令和8年度の出前講座の受付がスタートしました!
➤ 信州大学出前講座ホームページへ(令和8年度)
➤ 演題一覧(PDF)へ 25~26頁(I53番~I59番)です(令和8年度)
★各コンテンツは小学生~高校生対象にも実施できます★
No. 1 ありのままの自己肯定感を育む
自己肯定感の育成は現代の重要な教育課題の1つです。ありのままの自己肯定感とは,努力や成長,他者との協同的なかかわり,主体的な活動や挑戦など要素から育まれる自己肯定感です。本講演では,その心の特徴や効果的な教育・子育ての方法について,最先端の学校心理学研究の話題も盛り込みながら解説します。幼児期,児童期,青年期といった特定の発達段階に特化した講演も可能です。
No. 2 自律的な思いやりを育む
他者を助ける行動を「自分にとって意味のある」「大切なことだ」と感じる心の特徴,自律的な思いやりといいます。これが思いやりの行動を起こす本人の心身の健康にとっても重要な心の特徴であることが分かってきました。本講演では,共感性・動機づけ・行動の3つの観点から,自律的な思いやりの特徴を解説し,効果的な教育・子育ての方法の在り方を紹介します。
No. 3 オレのやる気スイッチを押してくれ!
本講座のタイトルに惹かれてこの概説をご覧のあなたは,「やる気がでない子に,どう関わればいいの?」「子どものやる気を適切に支えてあげたい」――そんな想いでお持ちではないしょうか。本講座では,やる気のメカニズムに関する基礎理論の解説や,やる気を育むための“ほめる技術”について,脳科学の話題などを盛り込みながら紹介します。
No. 4 “ほめ上手さん”に見えている世界
「ほめる」ことは,子どもの心の成長ややる気を支える大切な関わりです。しかし,「うまく伝わらない」「甘やかしにならないの?」など,簡単そうで実は多くの人が悩むのが「ほめる技術」です。本講座では,“ともに在る(being with)”の姿勢とポジティブ行動支援の視点から,子どもの自己肯定感・思いやり・やる気を育む実践的な「ほめる技術」について考えていきます。
No. 5 元気な“いま”の作り方
本講座では,ストレスや不安が生まれるしくみを学び,認知行動療法やマインドフルネスの考え方をもとに,講義とグループワークを通して,日常生活で活用できる「元気な『いま』の作り方」を実践的に体験します。子どもを対象とした出前授業や,職場などのメンタルヘルス研修などにご利用いただけます。
No. 6 “伝わる”が変わる会話術
本講座では,思いを上手に伝え,相手の気持ちを受け止めるための「アサーティブ・コミュニケーション」を学びます。講義とグループワークを通して,聴く力と伝える力をトレーニングし,より良い対話と人間関係を気づく方法を実践的に体験します。子どもを対象とした出前授業や,職場などのコミュニケーショントレーニング研修などにご利用いただけます。
信州大学では,地域貢献活動と教養教育の発展に寄与することを目的とした市民向けの講座を開講しています。こちらに関しても以下のコンテンツを開講しています。
令和8年度分は3月19日が締切になっております。ご興味ございましたら,ぜひご利用ください。申し込みは,以下のリンクより,信州大学全学教育センターのページから行ってください。
*午前の部* 基礎から学ぶ教育心理学
( 全体説明 )
学校や家庭,職場など。私たちが「学ぶ」「教える」場面は生涯にわたって存在します。しかし,「人はどのように理解し,覚え,やる気をもって学ぶのか」について,体系的に学ぶ機会は意外と多くありません。教育心理学は,学びの背後にある心の働きを科学的に捉え,よりよい学習や成長を支えるための基盤となる学問です。本講座では,「認知の発達」「学習のしくみ」「記憶のメカニズム」「学力や知能の考え方」「やる気(動機づけ)」といったテーマを取り上げ,人が学ぶ仕組みを基礎から学んでいきます。心理学が初めての方でも気軽に参加できるように,身近な例を交えながら丁寧に解説します。「なぜ覚えたはずのことを忘れてしまうのか」「努力しているのに成果が出ないのはなぜか」「やる気はどうすれば続くのか」など、日常生活や仕事,子育てにもつながる話題を通して,学ぶことへの見方を一緒に広げていきましょう。
( スケジュール )
第1回:学びの土台:認知発達の特徴 5月16日(土) 10:00~11:30
第2回:学習の理論 5月23日(土) 10:00~11:30
第3回:記憶のメカニズム 6月6日(土) 10:00~11:30
第4回:学力と知能 6月20日(土) 10:00~11:30
第5回:やる気のメカニズム 7月4日(土) 10:00~11:30
*午後の部* 基礎から学ぶ発達心理学
( 全体説明 )
時代の変化が激しい現代では,子育てや職場での人間関係,自分自身の生き方について悩みを感じる場面が増えています。発達心理学は,人が生涯を通してどのように成長し,変化していくのかを理解することで,そうした悩みを考えるための土台となる学問です。本講座では,胎児期から老年期に至るまでの各発達段階の特徴について,発達心理学の基礎的な考え方をもとに学んでいきます。心理学が初めての方や,久しぶりに学び直したい方でも安心して参加できるよう,基本的な内容を中心に,身近な例を交えながら解説します。また,「自尊感情・自己肯定感」や「向社会性(思いやりの心)」といったテーマについては,私の専門分野として,最新の研究知見にも触れながら,少し深く考えていきます。発達の視点から人を理解することが,日常生活や人との関わりを見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
( スケジュール )
第1回:発達の理論 5月16日(土) 13:00~14:30
第2回:胎児期から幼児期の発達 5月23日(土) 13:00~14:30
第3回:児童期の発達 6月6日(土) 13:00~14:30
第4回:青年期の発達 6月20日(土) 13:00~14:30
第5回:成人期以降の発達 7月4日(土) 13:00~14:30
長野県総合教育センターと信州大学教育基盤構築センター教職部門との連携により,現職の先生方を対象とした大学連携講座(教育学部以外の専門学部における教職課程の集中講義)を開講しています。
例年,現職の先生方にも参加していただきやすいよう,1日(計4コマ)単位から受講することができます。私の講義では,「発達と教育」「発達心理学概論」「教育相談の理論と実践」「特別支援教育の理論と実践」などを中心にご参加いただけます。
長野県の教員の先生方は参加料無料です。ぜひ学生と一緒に,最新の知見に基づく学校心理学の基礎的・実践的な講義に参加し,“学びの夏”をつくりに来てください!
教育相談の理論と実践〔学校心理学〕 8月25日(火)
本講義では、教育相談の基礎となる理念や心理教育的援助サービスの理論、教育相談の歴史的変遷などの学校心理学の基礎的知識を学ぶとともに、児童生徒の心理的問題の根幹にあるストレスのメカニズムや非認知能力(自己肯定感、対人関係、やる気)の概念や教育について概説します。
教育相談の理論と実践〔教育相談〕 8月26日(水)
本講義では、教育相談の実践における基礎となる児童生徒の問題に関する精神医学的な知見や、来談者中心療法、精神力動論、認知行動論などのカウンセリングの理論と技法について、学校現場での活用・応用を考慮しながら概説します。
発達心理学概論〔生涯発達〕 9月3日(木)
本講座では、幼児期、児童期、青年期、成人期の各発達段階の特徴について学ぶとともに、児童期から青年期にかけての発達を考慮した非認知能力(自己肯定感、対人関係、やる気)の教育のポイントについて概説します。
発達心理学概論〔発達心理学〕 9月4日(金)
本講義では、知能・認知、感情・人格、言語、対人関係・社会性といった、各領域の基本的な発達について学びます。(※学校教育の関連についても補足的に触れていくが、発達心理学の学術的基礎知識が講義内容の中心となります。)
※ 令和9年度の予定について
令和9年度は「発達と教育」「特別支援教育の理論と実践」を連携講座で開講予定です。
日程は調整中です。詳細が決まったところで本ホームページでも公開します。